気になる「ベビーサイン」って何?

ベビーサイン 子育て

みなさんも一度は耳にしたことがあるかもしれない、「ベビーサイン」。
1990年代半ばにアメリカで生まれた育児法で、近年、日本でも広く知られるようになりました。
「聞いたことはあるけど、それって何?」「興味はあるけど、どうやって覚えさせるの?」
そんな疑問を解消すべく、今回は「ちょっと気になるベビーサイン」についてお話しします。

「ベビーサイン」とは?

「ベビーサイン」とは?

ベビーサインとは

ベビーサインとは、 言葉をまだうまく話せない赤ちゃんが自分の手を使ってジェスチャーをすることで、 ママやパパに自分の思いを伝えるコミュニケーションツールのことです。

言語能力が未発達で、まだしゃべって思いを伝えることができない…
そんな赤ちゃんも、日々たくさんの思いを感じ、周囲とコミュニケーションを取りたがっています。
しかし赤ちゃんは意味のある言葉が話せないので、通常は泣いたり、「あー」や「うー」といった意味をなさない言葉で自分の気持ちを伝えようとします。

しかし、ママやパパにとっては、「泣く」「意味をなさない言葉を言う」では、赤ちゃんが今、何を考えているのか、赤ちゃんが何をして欲しいと願っているのか、さっぱり理解ができません。
そこで、ママやパパが「こういう時には、この動きをしてね」という手の動き、すなわち「ベビーサイン」を赤ちゃんに教えます。

ベビーサインをママやパパが目の前で何度も繰り返すうちに、 赤ちゃんも理解できるようになります。 その後は、赤ちゃん自身がその欲求を満たしたいと思った時に、そのベビーサインをするようになります。

言語の発達が遅れる?

話さなくても伝わることで、話す必要がなくなり、言語の発達が遅れるんじゃないの?と懸念されるかたもいます。
これに対しアメリカで行われた研究では、逆に早く発達するとの結果が出ているそうです。

ベビーサインをしてコミュニケーションができる赤ちゃんは、人とコミュニケーションをする楽しさを知っています。
もっと伝えたい、という気持ちが強いため、言葉を話そうとする気持ちも強くなるそうです。
しだいに言語を話すために必要な舌の筋肉や知能が発達すると、自然に話し始めるようになり、サインは使わなくなります。

また、ベビーサインをしている赤ちゃんは観察能力も高くなるので、真似をすることがより上手になります。大人が話す言葉を「真似」するのも早いため、言語もスムーズに習得することができるとも言われています。そのような効果が、アメリカではベビーサインが多く普及する要因のひとつともなりました。

ただ、大切なのはサインをするときに、必ずサインしたことを言葉にだすことです。
例えば、子供が“もっと”のサインしたら、“もっと欲しいんだね”と言ってから行動してあげます。
サインで会話できることにママやパパが安心してしまい、話しかけることが少なくなるようでは、言語の発達の遅れを促してしまう原因となるかもしれません。

ベビーサインを教えることのメリット

まず、育児ストレスが減り、育児が楽になると言われています。
なぜなら、赤ちゃんが「なんで泣いているのか?」や赤ちゃんが 「何をしたら楽しいのか」をベビーサインを通じてママやパパが理解できるからです。
赤ちゃんは、何かを伝えたい、して欲しい時には、泣きますよね。それ以外に伝えるすべを知らないからです。

そんな赤ちゃんを見ても、「おむつも変えて、ミルクもあげて、お昼寝もしたのに、何が不満なの??」と、ママやパパも戸惑いとイライラを感じてしまうことでしょう。
そんなときに、「痛い」というサインを知っている赤ちゃんは、「痛い」ということをサインで伝えることができます。早く対処ができることで、赤ちゃんの健康と安全を守ることにつながるのです。また、ママやパパは気付いてあげられた、理解してあげられたという自信を得られます。

さらに、泣かなくてもサインで伝えられると知った赤ちゃんは、泣いて何かを訴える必要がなくなり、泣く回数が減ります。赤ちゃんにとっても、「伝えたいのに伝わらない」というイライラが軽減されるのです。

意思疎通がスムーズになるので、赤ちゃんにとっても、ママやパパにとってもお互いにイライラすることが減り、お互いにより良い関係を築くことができるでしょう。

覚え方

やり方はとても簡単。ただ、継続することが大切なので少し根気が必要です。

普段の会話に加えて、手の動き(サイン)を付け足すだけ。
同じ行動・発言をするときに繰り返し見せていると、赤ちゃんが興味を持ち、次第に真似をするようになります。
繰り返すうちに赤ちゃんが行動や発言とサインを結び付けて理解し、「こうやって手を動かせば、自分の気持ちが伝わる」と気が付くと、サインを出して意思表示をしてくれるようになります。

教える際に大切なのは、しっかりコミュニケーションを取りながら接すること。つまり、片手間に話をするのではなく、ちゃんと赤ちゃんの目を見て語りかけ、手を見せることが大切です。

ただし、ベビーサインを赤ちゃんは直ぐに覚えることはできません。
ひとりひとり覚える速度は異なるので、うちの子は覚えてくれない…と焦る必要はありません。
簡単なサイン、必要なサインから始めて、 「できたらラッキー」ぐらいの気持ちで、1つのサインを赤ちゃんが出来るまで根気良く続けることが大切です。

いつから始めたら良い?

ベビーサインを始める時期としては、言葉を話す前であればいつから始めてもいいです。
一般的には、赤ちゃんが手を動かせるようになりはじめる、生後6ヶ月目頃から始めることが多いようです。
ただし、それよりも小さなうちから、たくさんベビーサインを見せても、赤ちゃんに悪い影響はありません。 話しかける時に、ジェスチャーを追加するだけですからね。

ベビーサインが普及した今では、ベビーサインを教えてくれる教室も多くあります。
そこで教えてくれる「正式なベビーサイン」はあります。
しかし、教えた通りのベビーサインをすべての赤ちゃんが出来るわけではありません。 赤ちゃんが、自分でアレンジして作るサインもあります。

そのため、ベビーサインは必ずしも正式なものでなくてもいいのです。
赤ちゃんとママやパパがコミュニケーションできれば、 それは正しいサインになります。
独学で教え、正しいサインにならなくても、親子で通じるサインであればそれは立派なベビーサインとなります。
例え、赤ちゃんに教えたサインと少し違ったサインを赤ちゃんがしても、 無理矢理なおしたりせず、オンリーワンのサインを楽しんであげてください。

注意点

「ベビーサイン」とは?

ベビーサインは数が多い

すべてを教えようとすると、無数にあります。言葉を話せるようになる少しの期間に、そのすべてを習得することはまず不可能。また、もっともっとと覚えようと頑張りすぎると、逆にお互いのストレスとなる恐れがあります。
最低限必要と思われるベビーサインから始め、余裕があれば追加していくぐらいの姿勢が必要です。

赤ちゃんへのプレッシャーにならないように

なかなかベビーサインをしてくれないことに焦りやイライラを感じてしまうと、逆に親子関係を悪くする恐れがあります。強引に押し付けることは、赤ちゃんにとってよいことではありません。してくれたらいいな、ぐらいの気持ちで、気長に続けていくことが大切です。

「赤ちゃん」と「ママやパパ」とだけのコミュニケーションである

ベビーサインは知っているもの同士でしか伝わりません。
例えば、保育園に預ける場合に、保育士さんにベビーサインは伝わらないと思ってください。
それにより、いつも同じサインをすれば欲求を満たしてくれたのに、それが通じないことで赤ちゃんが困ってしまう可能性はあります。
おじいちゃんやおばあちゃんに預かってもらう場合など、細やかな対応ができる場合には最低限のサインを伝え、対処してもらうようにしましょう。
保育士さんにもサインをすることは伝えるべきですが、それが何を示すのかまで理解してもらうことは期待するのは難しいでしょう。多数の赤ちゃんを相手にする保育士さんにとって、過剰な欲求となりかねません。

まとめ

ベビーサインについて、いかがでしたでしょうか。
興味があれば、ぜひ本屋さんでベビーサインについても本を手にとってみてください。
サインができるようになると、言葉が言えずとも、赤ちゃんはたくさんの思いを感じているのだと再認識することができます。

ベビーサインはコミュニケーションを円滑にし、お互いの関係をより良くしていくもの。
コミュニケーションの一貫である以上、それはサインだけではなく、サインをする時のママやパパの「表情」も赤ちゃんはしっかりと見ています。
会話をする時にも、笑顔でいるのと怖い顔をしているのとでは、伝わり方が全然違ってきますよね。
ママやパパが楽しそうにベビーサインをしていると、赤ちゃんも楽しく真似をしてくれるでしょう。

「教える」のではなく、「一緒に楽しむ」。何事もこれが大切です。
泣いたり、笑ったり…。言葉は話せない赤ちゃんと、その間だけできる特別なコミュニケーション。
ぜひ活用をして、お子さまと楽しいコミュニケーションをとってみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました